小樽市某旅館
ジャンクスポーツさん
先日遭遇した恐ろしい体験についてお話しします。
6月くらいだったでしょうか、旅行が趣味の私は小樽に観光にやってきて、その夜とある旅館(名前は伏せておきます)に宿泊しました。
その旅館は見かけは小綺麗なところで好感を持ちましたが、何か得体の知れない、奇妙な空気が漂っていたことを覚えています。
やがて部屋に案内されて、私はその日の疲れもあってすぐに布団に寝転がりました。
すると天井に何かが引っかかっているのが見えたのです。よく見ると、それはお札でした。
もうボロボロになっていまにも剥がれ落ちそうになっていました。
「どうしてお札なんか・・・?」
そう思った私ですが、わざわざ聞きに行くのもどうかと思って、すぐにお風呂に入り床につきました。
夜中、ふと目が覚めました。
私は金縛りにあっていましたが、疲れが溜まると頻繁に金縛りが起こる体質(?)だったので特に気にもせず、再び瞼を閉じました。
すると、どこからともなく不気味なうなり声のようなものが聞こえてくるではありませんか。
何かと思って目を開けようとしたその瞬間、何か重たいものが私のお腹の上に乗ってきたのです。
目を開けた瞬間、私は凍り付きそうになりました。
着物を着た若い女性が馬乗りになって私のお腹の上に乗っていて、すごい形相でこちらの方を睨み付けていたのです。
「お前か・・・お前が取ったのか・・・!」
そういって女性は、突如両手で私の首を絞めつけてきたのです。
とても女性とは思えないものすごい力です。
金縛りのせいで、身動きはおろか、声ひとつ出すことが出来ません。
着物の女性は私の首を絞めながら
「お前のせいだ!お前悪いんだ!」
と、全く意味の分からない言葉を叫び続けているのです。
あまりの苦しさに私は気を失ってしまいました。
次に目が覚めたときには、もう午前9時を回っていました。
恐ろしい夢だったと思いながら、私は顔を洗いに洗面所にいきました。
そして洗面所の鏡を見て、私はこの出来事が夢ではなかったことに気づいたのです。
なんと私の首には誰かの手の跡がくっきりと残っていたのでした。
私は怖くなって、すぐに身支度を整えてその旅館を後にしました。
怖くてその部屋のことは聞けませんでしたが、今となっては話を聞いてくれば良かったと思っています。
それにしても、あの着物姿の女性は一体何を言っていたのでしょうか・・・?